薬膳と薬膳茶 Part1

薬膳茶1

薬膳と薬膳茶

健康寿命を延ばすのに薬膳を食事に取り入れる方や研究・調べされている方が増えてきています。

お客様に薬膳茶ってあるんですか?と聞かれて、私的考えでは日本茶や台湾茶・中国茶もすべて広い意味では薬膳茶になるのではと思ったが、その時は八宝茶をお勧めしてしまいました 気になって薬膳茶の定義とはなんだろう? ちょっと調べてみました。

薬膳とは何でしょう?

それでは薬膳とはどういう意味なのか? Wikipediaでは薬膳(やくぜん)とは中医学理論に基づいて食材、中薬と組合せた料理であり、栄養、効果、色、香り、味、形など全てが揃った食養生の方法である。

とありますが、私自身は薬膳とは体の体質を気・血・水の過不足で大きく6のケースに分けて考えそれぞれのケースに合わせた食材を食することにより不老長寿は言い過ぎですが、病気にならない体を目指すものであると解釈しています。

中国には「薬食同源」ということわざがあります これは食事に火を用いる前からの古くからの経験をもとに薬効を持つ食品を食することにより 病気この当時は風土病などを予防する意味で体質改善を目指した言葉です。

薬食同源? 医食同源の間違えでは?

日本では薬事法の絡みがあって「薬食同源」の思想は良いものでも表現としてはNGでした。その昔NHKの「大人の料理」だったか「男の料理」だったかでこの「薬食同源」の考えを紹介しようとしましたが、日本における薬事法との絡みの結果 忖度されて「医食同源」という造語を作りだしたと言われています。

ですから中国ではいまでも「薬食同源」の言葉があっても「医食同源」はなどという言葉があるのは日本だけです。

薬食同源で考える現代の体調管理

昔の中国では風土病(その地方特有の体質)はその地方で収穫される農産物の偏りにあると思われていました。 そこでその偏りを補完するために様々な食品を過去からの経験で分類して偏りをなくすことを統計したものようです。

それではなぜ今 薬膳 Yakuzen のブームが来ているのでしょうか?

薬膳は、前述の通り流通が今ほど発達してなく、栄養に偏りを改善するための生活の知恵でした。

現代の食事では料理法・食材・農産物等の進化がすすみ地域格差はなくなりましたが、人口増加に見る食料難・先進国における自然農産品の減少・化学調味料・科学肥料・科学農薬等もともと自然界にないものを人間の手で効率や企業利益を追及して作らているのではないでしょうか?

この自然界にない科学的に生産された食品には、今まで人間が経験したことのない食品の偏りが発生しているのではないでしょうか?

昔は聞いたことないようなアレルギーや病気これらは現代の食品の副作用ではないだろうか?

最近になって皆さんが感じているからこそ薬膳ブームが来ているのではないでしょうか?

?ばかりになってしまいましたが、この話は長くなりそうなのでまた次につづきます

追記

私は食品の専門家ではなくて台湾茶・中国茶関わる仕事を20年来携わっているだけで記述に間違いなどある場合にはご指摘くださいね。

上記の意見は慶光茶荘の公式見解ではなくあくまで筆者個人の考えです。

いそがしいあいまに台湾茶と中国茶でちょっと一息 慶光茶荘

監修者
荘 慶裕(そう・よしひろ)

台湾と日本の両方にルーツを持ち 中国国内に三カ所しかない茶学部・国立福建農林大学茶学部に短期留学 ホテル、中華料理店、カフェなどでの中国茶カウンセリングや中国茶講座などで活動中